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★諸注意★
・忍人と那岐がベッタリです。既にベッタベタです。
・甘いの承知で大丈夫!な方は続きからどぞ。
「は?」
もう一度言ってくれない?、と真っ赤になって顔を覆った那岐に、忍人は首を傾げた。
「好きだ」
金糸の髪を一房掻き分け耳に掛けて遣りながら、忍人は顔を寄せた。名を呼んでも一向に顔を伏せたままの那岐に眉を下げる。
髪を撫でても反応無し。
ほとほと困り果てて、試しにぎゅっと抱き締めてみると、やっとぎくりと身体が震えて頭が上がる。変わらず朱いままの頬に思わず小さく笑った。
「笑わないでくれる?」
「悪かった」
「いや…良いけど」
今度は那岐の方からギュッと顔を押し付けるように抱き付く。
忍人は時々恥ずかしい、とぽつりと呟かれた言葉に、そうか、と一言返す。
――――ねぇ、僕の事好き?
そう聞かれたのは先程のこと。
じっと見つめてくる視線にからかうような色はなく、だから忍人も正直に気持ちを告白した。
まさか、というように瞳を大きくした那岐の顔が可愛らしかった。
何度も何度も聞かれて答えた事なのに、信じていないのか毎回那岐は驚いて真っ赤になった。
答えを知っていて、だからこそ何度も答えを強請るくせに慌てふためく那岐が可愛らしいと、忍人は答える度に思う。
――――甘えているんですよ。
初めは、自分が何か至らないからそうやって何度も聞いてくるのかと、異世界で彼の保護者だった風早に相談した事もあった。
しかし風早は、金の瞳を慈愛深く細めて、良かったですね、と微笑した。
――――甘えているんですよ。忍人なら絶対に言ってくれる、と信じている証拠です。大丈夫。
自信を持って、と微笑んだ兄弟子に、自分はやはり至らない、とその時改めて思った。
「那岐」
「何?」
上げた顔はまだほんのり朱くなっていたが、やっと落ち着いたらしくその表情は常と変わらない。
「那岐は?」
「は?」
「那岐は、俺の事が好きか?」
固まった那岐を見て苦笑する。
困るのを知っていて、いつもの意趣返しとばかりに忍人も同じ問いをした。しかし那岐のように答えを期待していたわけではなかったので、今にも泣き出しそうなくらい真っ赤になった顔が見れた事で十分だった。本気で困らせるつもりはない。冗談だ、と抱き締めた背をぽんぽんと撫でる。すると那岐ががっしりと両手で忍人の両頬を押さえ、真っ赤な顔を近付けた。
「良い?よく聞いててよ」
「那岐?」
「動かない!」
思わず首を傾げようとしたら怒鳴られた。忍人が素直に大人しくすると、那岐が一度深呼吸をした。そしてゆっくりと顔を近付けそのまま口付けた。
「…、……」
口付けながら零された言葉は最強の威力を持っていて、忍人は一瞬目を見開いた。
「これが僕の答え。満足した?」
殆ど半泣き状態の真っ赤な顔で睨むのすら可愛くて、忍人は思わず微笑した。
「だから笑わないでくれない?」
「いや…充分過ぎる程だと思ってな」
すると途端にしおらしく、そう、と一言。
「那岐?」
「…ちょっとこっち見ないで。今死にたいくらい恥ずかしい」
言って顔を覆って伏せる。
忍人は堪えきれずに小さく笑うと、那岐の金糸の髪を掻き梳いた。そして耳にそっと唇を近付ける。
「俺も、好きだ」
甘い台詞に返ってきたのは、忍人の馬鹿、という小さな睦言だった。
恥ずかしがり屋な那岐はこういう時こそツン全開。
でも人一倍甘えただから恥ずかしいの承知で忍人に強請るのです。
忍人も恥ずかしい台詞バンバン言っちゃうから那岐ずっと顔真っ赤っかですね!よしきた!(何)
忍人ED分の悲しさを埋める気満々です。絶対忍那岐は成就EDっっ
にしてみせる!(多分!)←こらこら